Poul Lübcke, "A Semantic Interpretation of Husserl's Epoché," 1999. 次週の勉強会で取り上げる候補を下読み。胡散臭げに見えそうなタイトルではあるけれども、内容はかなりまっとうな論文だということが分かったので、これについて報告しようと思う。
Donald L. M. Baxter, "Instantiation as Partial Identity," 2001. Thomasson本勉強会の後釜で、参加者が各自の関心で論文を選んで報告する勉強会が始まる。しょっぱなから癖の強い論文。普遍者についてのアームストロングの見解が話の大前提にある、きわめ…
Iso Kern, Husserl und Kant, 1964, I. Teil. 重い腰を上げ、博論を書くために絶対に読まなければいけない二次文献*1を片付ける作業をはじめる。とりあえず第一部を読了。突っ込んだ議論のための背景を導入するところなので、あっさりと先に進むことができた…
Thomas Ryckman, "Carnap and Husserl," 2007. 次の課題に向けた準備運動として読む。Ryckmanは、フッサールの超越論的観念論を形而上学的に中立的な立場として解釈し、Aufbauのカルナップ*1と(重大な相違*2があるにもかかわらず)問題意識を共有していると…
Edmund Husserl Urteilstheorie. Vorlesung 1905, 2002. やるべきことをやる気が出ないので、今やらなくてもいいことをやったら、とてもはかどった。昨日と今日で第一部を読了。基本的に『論研』の問題設定の上を動いているのだけど、命題と判断作用の関係に…
とりあえず、これにて今年の新ネタ出しは終了(あと二つ締め切りがあるのだけど、これはどちらも過去の口答発表を改めて活字にする作業)。結局、3月(フッサール対インガルデン)・7月上旬(フッサールの表現論その一:英語)・7月中旬(フッサールと形而…
Donn Welton "THe Systematicity of Husserl's Phenomenology: From Static to Genetic Method," 2003. さっと読む。フッサールの思想が1920年代前半にどうやって進展したかについての論述は、かなり説得的。後期フッサールを読むための絶好の見取り図ないし…
超越論的観念論が成立したころのフッサールのテクストを、いろいろ読む。Hua. VII, XIII, XXIV, XXVI, XXVIII, XXXVIあたり。ここしばらくは志向性の存在論に気を取られ、実証的な経験科学としてのフッサール文献研究のやり方をちょっと忘れてしまっていたの…
Stephen Priest "Husserl's Concept of Being: From Phenomenology and Metaphysics," 1999. 斜め読み。いろいろと細部にわたってフッサールを誤解しているとのだけど、いくつか重要な論点を提出しているような気がする。今度もう少し真面目に読んでみるか。
後半部分が思いっきり未完成のまま発表。まあ大筋に関しては問題ないようだ。あとはどれだけきちんと詰められるかという点だけ。
発表後のアパシーに苦しめられつつも、次の発表に向けて作業開始。まあどうにかなりそう。これまでで一番「フッサールと私」度の高いものになるな、たぶん。
発表。もろもろの事情で手持ち時間が非常に短かったので、コンパクトに話す。まあそれなりの手応え。
配布資料を作成。
スライドを仕上げる。
図を残してスライドがほぼ完成。あとはどこを飛ばすかだ。
同前。あと、スライドを作り始める。人生初スライド。
最初の節がなかなか終わらない。問題設定が一度きちんとできちゃえばあとは楽だ(と信じたい)。
Timothy Williamson, The Philosophy of Philosophy, Introduction & chap. 1. 作業の合間に眺めていたら、第一章の終わりまで来てしまった。これはかなり面白い本なのかもしれない。ここまでを読むかぎりでは、自分が現代哲学(というか、「現代哲学」と現…
余計な論点を切り落として、必要な補足を付け加えながら、全体を書き直していく。ようやく仕上げ作業に入った(と信じたい)。
Immanuel Kant, Kritik der praktischen Vernunft, 3. Hauptstück. カントゼミの準備続き。なんとか終わらせる。
Immanuel Kant, Kritik der praktischen Vernunft, 3. Hauptstück. カントゼミの準備。Achtungについてのくだり。難しいけど面白い。
Amie L. Thomasson, Fiction and Metaphysics, chap. 8. 第八章後半部。Thomassonによるカテゴリ論の実践編というか簡単なデモンストレーションというかそんな感じ。どうも彼女が「theory of categories」ということで考えていることがしっくりこない。あと…
Mark Timmons Moral Theory. An Introduction, 2004, ch. 1. 規範倫理ゼミ。このあたりは知らないことだらけなので、かなり勉強になりそうな予感。
Graeme Forbes "Intensional Transitive Verbs"*1 SEPのエントリ。某氏の薦めにしたがって、最初の三節を読む。やっぱ言語哲学をきちんとやらないとだめだな。と思い続けて早何年だろうか。 *1:http://plato.stanford.edu/entries/intensional-trans-verbs/
原稿をとりあえず完成させ(たことにし)て、発表。いろいろと指摘される。
だいぶ輪郭ができてくる。なんとかなりそう。
Edmund Husserl, Transzendentaler Idealismus, Hua. XXXVI, Nr. 6, §7. レアールな事物は射影するが、体験は射影しない、という例のアレ。フッサールがここから引き出したい帰結は、認識論的というよりも存在論的なものだと思うのだけど、果たしてどうなの…
昨日書いたもののほぼすべてがお蔵入り決定。まあいつものパターンだ。