2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

読み散らかし

Iso Kern, Husserl und Kant, 1964. Rebecca Paimann, Formale Strukturen der Subjektivität, 2002 A. D. Smith, Husserl and the Cartesian Meditations, 2003. 年度の頭は細切れにしか時間が取れないので、自分の研究は目下棚上げ中。例の書類を書かなけ…

さらに読み散らかし

Mary Harnett, "The Aproach to the Problem of God in Husserl's Thinking," 2000. Smith本の形而上学の箇所を読んでいると、やはり神の位置づけが気になるので、ちょっと前にダウンロードしていた論文を読む。私見では、神についてのフッサールの見解とい…

Sokolowski (forthcoming)

Robert Sokolowski, "Review of J. N. Mohanty. The Philosophy of Edmund Husserl: A Historical Development," forthcoming. Husserl Studiesに載る予定の書評がOnline Firstに出てたので読む(本当はMohantyの本そのものを読む必要があるのだけど)。ノエ…

Husserl, Hua. Mat. II

Edmund Husserl, Logik. Vorlesung 1902/03, Kluwer 2001. 某論文の準備も再始動させるべく、とりあえず実践的学科としての論理学に関する調べものから始める。(少なくとも『論研』やこの時期の)フッサールは、理論学としての論理学の基礎にとってわれわれ…

Wood 2005

Allen Wood, Kant, Blackwell, 2005, ch. 2. 今年度のカントゼミの準備もそろそろしておこうということで、第一章を読んだきりのWood本を読み始める。「伝統的形而上学と新しい自然科学との調停を試みる、最後の近世哲学者としてのカント」という描像を一貫…

Mayer 2009

Verena Mayer Edmund Husserl, C.H. Beck, 2009. 届いたので拾い読み。『論研』を各研究ごとに丁寧に扱いつつも、構成だとか生活世界だとかいった中期・後期の議論についても明快な描像を与え、さらに倫理学方面の話まできちんと押さえてあるのに200ペー…

Husserl, Hua. XXVI

ここ数日かけて、 Edmund Husserl Vorlesungen über Bedeutungslehre, Beilage I-IV. を訳しながら読む。あらためて丁寧に検討してみると、命題と事態の身分をめぐってフッサールがいろいろ悩んでいるのがよく分かって面白い。命題を事態と同一視する作戦と…