2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マイノング全集を買った

全七巻と補巻一巻の揃いで税込六万円というお値打価格。勢いで購入したが後悔していない。

Husserl, Hua. XXXVI

Edmund Husserl Transzendentaler Idealismus, Nr. 7. 1914年か15年の草稿。前半部分を読む。6番までのテクストとは違って、世界内に身体を持つ主観の役割が強調されはじめるのだけど、現実世界の構成分析において身体を持った主観が欠かせないという結論を…

Husserl, Hua. XXXVI

Edmund Husserl Transzendentaler Idealismus, Nr. 6, §§12-14. 一連の仕事終了後の放心期間をそろそろ終わらせるべく再始動。放置したままだった最後の数頁をきっちり読む。(あらゆる可能な作用の総体としての)純粋意識の存在の必然性と、コギトの明証性…

Simons 2003

Peter Simons, "The Universe," 2003. 2005年のマイノング論文で参照されていたので、さきほどDLして斜め読み(家から一歩も出ずに大量の雑誌論文を入手できる時代と環境にいるというのはほんとうに幸せなことだ)。「宇宙 the universe」を、存在するものす…

Two Papers on Meinong

昨日、次の二本の論文を読む。 Marie-Luise Schubert-Kalsi "Meinong's criticism of Husserl's "Ideas I"," 1982. 『イデーンI』に批判的なコメントをつけているマイノングの遺稿を取り上げた論文。まあだいたい予想通りの批判というか何というか。Kalsiも…

Voltolini 2000&2006

Alberto Voltolini, "Are All Alleged Possible Objects There?," 2000. Alberto Voltolini, "Are There (Nonexistent) Intentionalia?," 2006. 一昨日読んだもの。2006年論文は基本的にTim Crane批判(心的状態の個別化に志向的対象を使っておきながら志向…

nonexistence, possibilia, impossibilia

嵐のような一週間が過ぎたと思ったら、次の課題がもう眼の前に。残されたわずかな時間でどの文献を読むべきかを決めるため、二日ほどかけて次の論文を眺める。 Peter van Inwagen, "Two Concepts of Possibile Worlds," 1986 Peter van Inwagen, "Meta-Ontol…