第二章が膨らんでいる

一月くらい放置してしまった。博論執筆はといえば、いまだ『論研』の周辺でうろうろしている。しかし、長い時間をかけたおかげか、『論研』を統一的な著作として読む自分の解釈が一段階深まったような気がする。『論研』の第一巻と第二巻はいわば分業体制のもとで一まとまりの大きな問題に取り組んでいる、というのがこれまでの考えだった。最近は、二つの巻はもっとずっと複雑に関係していると考えるようになった。というわけで、心理主義批判のあたりからきちんとやり直さないとと思って関連文献を読みながら執筆を進め、その結果、一章ですませる予定だった『論研』についての章を二つに分割する必要が出てきたというのが現状。