2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Smith 2005

Barry Smith "Against Fantology," 2005.*1 ざくっと斜め読み。論文を書いているときは自分のもの以外はじっくり読めなくなる。分析的形而上学においていまだ支配的な、「言語(というか、一階述語論理)の構造が実在の構造についての探究の鍵である」という…

Simons 1986

Peter Simons "Alexius Meinong: Gegenstände, die es nicht gibt," 1986. 今月末に急遽やることになった短めの発表の準備の一環として読む。コンパクトなマイノング入門で非常に明快。

Mohanty 1984

J. N. Mohanty "Husserl on `Possibility'," 1984. ライプニッツ主義者としてのフッサール。いろいろと反対したい部分もあるのだけど、様相に関するフッサールの発言をあちこちから引っ張ってきてくれているので、かなり使える論文だと思う。

Kosowski 2008

Łukasz Kosowski "Noema in the Right of Contradiction, Conflict, and Nonsense: The Noema as Possibly Thinkable Content," 2008. ざっと目を通す。インガルデンに多分に影響を受けたノエマ解釈。ノエマと(場合によっては存在しない)現実の対象を数的…

Linsky and Zalta 1991

Bernard Linsky and Edward N. Zalta "Is Lewis a Meinongian?" 1991.*1 現代マイノング主義の諸相を簡単におさらいした上で、ルイスの形而上学におけるマイノング主義的側面とそうでない側面を峻別する。非常にクリアに書かれているので、いろいろ勉強にな…

Mulligan 2009

Kevin Mulligan "Truth and the Truth-maker Principle in 1921," 2009. 前々から気になっていたものがようやく公刊され手元にやってきたので、さっそく読む。truth-maker maximalism*1を最初に定式化し擁護した哲学者として、Pfänder(とMcTaggart)を取り…

DuBois and Smith 2008

James DuBois & Barry Smith "Adolf Reinach," 2008*1 次の課題に向けて、昨年SEPに追加されたライナッハについての項目を読む。いろいろ思い出すのには便利。 *1:http://plato.stanford.edu/entries/reinach/

Hickerson 2005

Ryan Hickerson "Getting the Quasi-Picture: Twardowskian Representationalism and Husserl's Argument Against It," 2005. トヴァルドフスキの表象主義を正確に定式化し、その上でフッサールによる批判を吟味する。残念なことに、Zur Lehre vom Ihalt und…

Schnieder and von Solodkoff 2009

Benjamin Schnieder and Tatjana von Solodkoff, "In Defence of Fictional Realism," 2009. 斜め読み。虚構対象を抽象的対象としてみとめる実在論的な立場(たとえば、Thomassonやvan Inwagen)に対するEverettによる批判を検討し、これを退けることで実在…