2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Luft 2007

Sebastian Luft "From Being to Givenness and Back: Some Remarks on the Meaning of Transcendental Idealism in Kant and Husserl," 2007. カントの超越論的観念論とフッサールのそれを(フッサール自身がしばしばそうしてしまったように)、単に対立させ…

Lübcke 1999

Poul Lübcke, "A Semantic Interpretation of Husserl's Epoché," 1999. というわけで、報告。いろいろ誤解をしていて、かなり変な解釈をしているところもあるのだけど、あくまでも重要なポイントを内包しつつ間違っている。これを解きほぐして何がまずいの…

Lübcke 1999

Poul Lübcke, "A Semantic Interpretation of Husserl's Epoché," 1999. 次週の勉強会で取り上げる候補を下読み。胡散臭げに見えそうなタイトルではあるけれども、内容はかなりまっとうな論文だということが分かったので、これについて報告しようと思う。

Baxter 2001

Donald L. M. Baxter, "Instantiation as Partial Identity," 2001. Thomasson本勉強会の後釜で、参加者が各自の関心で論文を選んで報告する勉強会が始まる。しょっぱなから癖の強い論文。普遍者についてのアームストロングの見解が話の大前提にある、きわめ…

Kern 1964

Iso Kern, Husserl und Kant, 1964, I. Teil. 重い腰を上げ、博論を書くために絶対に読まなければいけない二次文献*1を片付ける作業をはじめる。とりあえず第一部を読了。突っ込んだ議論のための背景を導入するところなので、あっさりと先に進むことができた…

Ryckman 2007

Thomas Ryckman, "Carnap and Husserl," 2007. 次の課題に向けた準備運動として読む。Ryckmanは、フッサールの超越論的観念論を形而上学的に中立的な立場として解釈し、Aufbauのカルナップ*1と(重大な相違*2があるにもかかわらず)問題意識を共有していると…

Husserl, Hua. Mat. V

Edmund Husserl Urteilstheorie. Vorlesung 1905, 2002. やるべきことをやる気が出ないので、今やらなくてもいいことをやったら、とてもはかどった。昨日と今日で第一部を読了。基本的に『論研』の問題設定の上を動いているのだけど、命題と判断作用の関係に…

学会発表終了

とりあえず、これにて今年の新ネタ出しは終了(あと二つ締め切りがあるのだけど、これはどちらも過去の口答発表を改めて活字にする作業)。結局、3月(フッサール対インガルデン)・7月上旬(フッサールの表現論その一:英語)・7月中旬(フッサールと形而…