2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Pfänder 1963/2000

Alexander Pfänder, Logik, 1963/2000. 博論作業をやるという気分ではないので平行してやっているプロジェクトの方を。実在論的現象学の古典の一つであるプフェンダーの論理学本(初版1921年)の第一部と第二部をおよそ七割ほど読む。論理学の本といっても、…

Bernet 2004

Rudolf Bernet Conscience et existence, 2004, pt. 1, ch. 1. 平行して博論用作業。第二章の準備のためにベルネット本の最初の章を再読する。『論研』第一巻で表明されている立場はもっぱら論理学の対象に関するプラトニズムであるという皮相な解釈に抗して…

Lewis 1986

David Lewis, On the Plurality of Worlds, 1986, 1.7-9. ちょっと前から始まっていた勉強会の担当が回ってきたので準備のために読む。ルイスの様相実在論はより正確にはどのように描写されるのか、ということが問題にされる箇所なので、基本的に誰も積極的…

第三章の先取り

Edmund Husserl Allgemeine Erkenntnistheorie. Vorlesung 1902/03. 博論では第三章で扱う文献を最初から読み始める。『論研』のフッサールが認識論ということで考えていたのは何かというのは実はそれほど明らかではないけど、この辺の講義を読むとだいぶは…

Ierna 2008

Carlo Ierna "Husserl's Critique of Double Judgements" 博論の作業がやや行き詰まっているので、あまり関係ない(けどまったく関係がないわけではない)ものを読む。後期ブレンターノの二重判断論に対するフッサールの批判について。ブレンターノ学派の文…

『論研』関連文献

第二章のための読書のつづき。 Dan Zahavi, Intentionalität und Konstitution, chs. 4-8. Denis Seron, "Le sujet est-il un objet? La controverse Husserl-Natorp sur le parallélisme noético-noématique." ザハヴィ本を読了。折にふれてつまみ食いする…

第一章と第二章

第一章の執筆が思いのほか難航する。フッサールの主張にあいまいさが残っていることをまさにそのようなことととして明確化するという作業は、あいまいな主張を明確にすることよりもずっと難しい。平行して第一章および『論研』を扱う第二章の準備として以下…

第一章

博論の第一章のための調べ物として、ここ数日で Edmund Husserl, "Erkenntnistheorie und Hauptpunkte der Metaphysik" Edmund Husserl, "Intentionale Gegenstände" Bernard Bolzano, Wissenschaftslehre Franz Brentano, Psychologie vom empirichen Stand…