Baxter 2001

  • Donald L. M. Baxter, "Instantiation as Partial Identity," 2001.

Thomasson本勉強会の後釜で、参加者が各自の関心で論文を選んで報告する勉強会が始まる。しょっぱなから癖の強い論文。普遍者についてのアームストロングの見解が話の大前提にある、きわめて豪州色の強い論文。普遍者のmultiple location problemを解決するために、例化関係を、あるアスペクトのもとでの個体および性質の同一性として理解する路線の擁護。multiple location problem自体が本当に問題なのかだいぶ怪しいので、ひたすら怪しげな方向に話が進むのを半ば呆然と見守るしかないというか何というか。で、これに影響されたアームストロングがTruth and Truthmakers (2004)で立場に修正を加えることになるのだから、オーストラリアは素敵というかすさまじい土地だと思う。