Husserl, Hua. XXVI

  • Edmund Husserl, Vorlesungen über Bedeutungslehre, §§ 26-8.

引き続き訳しながら読む。『イデーンI』の重要なポイント(一般的な志向性理論が、理性と現実の相関についての議論に先立つ)とも関連する、重要な箇所。「想定Assumtion」の話は、よく分からないところがやはりある。想定によって確保されるのが、すべての述定的作用に「対象への関係」を帰属できるような観点だとしたら、それはまさに現象学的な観点に立つことに他ならないようにも見える。しかし他方で、想定はわれわれが日常的に行っていることでもあるわけで、そうすると、想定をすることとと現象学的な観点に立つことは、あくまでも区別されなければならない(フッサールが述べるように、現象学的態度が自然的態度から厳然と区別されるならば)。どっかで聞いたような話だ。