2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Chisholm 1970

Roderick Chisholm, "Events and Propositions," 1970. 事態についての見解を集めるために読む。チザムにしたがえば、太郎は2008年9月10日の正午にくしゃみをするという事態は命題で、太郎はくしゃみをするという事態は出来事であることになる。こちらが「個…

Brandl 2000

Johannes Brandl "Do Events Recur?," 2000. チザムについての節だけ読む。A Realistic Theory of Categoriesに出てくる「状態 states」という未定義概念がよく分からなかったのだけど、ようやく輪郭らしきものが見えてきたような気がする。

Husserl, Hua. XXVI

Edmund Husserl, Vorlesungen über Bedeutungslehre, §§ 16-7. 翻訳しながら読む。名辞的表象の対象への関係を、それが述定という文脈において登場しうることから説明する箇所。そういった述定が真でない場合には、対象への関係はどうなるのか、という問いを…

Chisholm 1976/79

Roderick Chisholm, Person and Object, Chap. 4. 第四章を最後まで。個別者としての出来事という発想に慣れてしまっていると、ここでチザムが述べていることはかなり異様に見えてしまう。同時代的にはどうだったのだろうか。

McDowell 1991

John McDowell, "Intentionality De Re," 1991. 目下の課題を片付けるためにはとりあえず念入りに読まなくてもいい、ということに最初の数ページで気付いたので、その後は斜め読み。object dependentな志向性について。しかしそれを「志向性」と呼ぶポイント…

Chisholm 1976/79

Roderick Chisholm, Person and Object, Apphendix C, Chap. 4. 附論Cを読んでから、第四章を半分くらいまで。命題的態度の対象と内容の区別についての箇所が面白かった。フッサールがBedeutungslehreでとっていた戦略と似てなくもない気がする。あと、何を…

Chisholm 1996

Roderick Chisholm, A Realistic Theory of Categories, Part One. 再読。圧縮され過ぎで分からない箇所があいかわらず多数。「being such that p」なる性質(チザムの用語だと「属性 attributes」)を持ち出して命題を還元するのは、やはり反則技ではないか…

Chisholm 1976/79

Roderick Chisholm, Person and Object, Introduction. 後の"The Primacy of the Intentional"テーゼに近い考えは、すでにこのころから表明されている。が、後よりもずっと大づかみな定式化しか与えられていない。Perceivingもチェックしないと何とも言えな…