Benoist 2008

  • Jocelyn Benoist "Sur le concept de 'remplissement'," 2008.

久しぶりに真面目にフランス語を読む。"Phenomenological Approach to meaning"の第一講義で示されたフッサールの充実概念についての魅力的かつ斬新な解釈をあらためて論じつつ、敷衍している。具体的には、『論研』のフッサールが充実を一つの作用(認識作用 Erkennen)と見なしたことに着目し、それを知覚を意味志向に従属させることとして解釈しているあたりが新たな展開。とても面白い。あと、ブノワがフランス語で書いたものとしては、かなり読みやすい部類に入ると思う。