three articles on tropes

  • John Bacon, "Tropes," 1997/2008.*1
  • Arcadiusz Chrudzimski, "Two Concepts of Trope," 2004.
  • Käthe Trettin "New Literature on Tropes," 2004.

年内に終わらせるべきことを終わらせたので、次に終わらせるべきことに取りかかるべきなのだけど、その前に準備運動をかねてそれとは余り関係のない方面の調べものをする。漠然と準備中の論文の結論(と現時点で見積もられていること)をすでに(しかもずっときちんとしたしかたで)言っているのではないかと予想されていたChrudzimski論文は、実際のところそれほど話がかぶっている訳ではなかった。が、かなりすばらしい啓発的な内容。初期現象学絡みの歴史研究的な色彩の強い仕事を脇に置けば、彼の仕事のうちでもベストと言えるものかもしれない*2

*1:http://plato.stanford.edu/entries/tropes/

*2:とはいえ、Chrudzimskiの現時点での最高傑作は、やはりIntentionalitätstheorie beim frühen Brentanoだと思う。フッサール研究者なら読んで絶対に損しない一冊。