Ajdukiewicz 1937

  • Kazimierz Ajdukiewicz "A Semantical Version of the Problem of Transcendental Idealism," 1937.

ポーランド語で公刊されたものの英訳を斜め読み。現代論理学の進展を踏まえると、古典的な哲学的問題がいかに漠然としたかたちで立てられてい(て、しかもきっちりと定式化すると実はそれが些細な問題であることが発覚したりす)るかを、実在論と観念論の論争を例にして示してみましょう、という趣旨。今回は品定めのためのいいかげんな読み方をしてしまったけど、これはきちんと読んでもいいかもしれない。超越論的観念論者として取り上げられているのはもっぱらリッカートだけど、フッサールの超越論的観念論について議論するときにも叩き台になりそうな気がする。