Thomasson 1999

  • Amie Thomasson, Fiction and Metaphysics, 1999, chap. 7.

勉強会。マイノング主義の2ヴァージョン(ParsonsとZalta)を検討している箇所。(たとえば歴史小説に登場するような)虚構作品内の「実在の人物」の問題は、きちんと考えると面白いかもしれない。Thomasson自身は揺るがせない事実と考えているようだけど、虚構中の「実在の人物」は、かならずしも実在の人物と数的に同一であると考える必要はないように思う。虚構内に登場するのは、あくまでも実在の人物をモデルにした、数的に異なるのキャラだ、という路線でもがんばれるのではないだろうか。あと、虚構内に登場する虚構対象をどう扱うかとか、とかいった話題で脱線したり。